A CITY LIGHT KEYS
都市の光が、人をつなぐ。
YAMAHA CP88 — Custom Keyboard Design
Creative Direction / Concept Design / Product Graphics
Overview
都市の光を、音楽とともに。
ピアニスト・金藤稔人氏のYAMAHA CP88を対象に、都市の夜景から着想を得た鍵盤グラフィックを企画・デザイン。
白鍵には、街に点在する窓明かりを星座のように捉えた「City constellation」。
黒鍵には、人々の移動や都市の営みを光の軌跡として表現した「City Light Trails」。
二つのデザインを組み合わせ、鍵盤全体をひとつの都市風景として構成しました。
演奏時の視認性や所作への配慮と、ステージ上での視覚的な美しさを両立させることを目指したプロジェクトです。
Background
都市の夜景とコンサート会場。
一見異なる二つの風景には、人々の期待や感情が集まり、光によってつながっていくという共通点があります。
街に灯る無数の窓明かり。
道路を行き交う車の光。
そして、演奏を待つ客席やステージを照らす照明。
その一つひとつに、人の営みや感情が存在しています。
本プロジェクトでは、こうした都市と音楽の共通性に着目。
暗転や逆光など、コンサート特有の環境を考慮しながら、演奏者にとっての視覚的な目印と、観客の記憶に残る表現を共存させることをテーマとしました。
Creative Approach
静と動。二つの光を、ひとつの鍵盤に。
デザインの起点としたのは、都市の光が持つ「点」と「線」の関係性です。
静かに灯る窓明かりと、絶えず変化する都市の導線。
これらを白鍵と黒鍵それぞれの特性に重ね、異なる表情を持ちながらも、ひとつの風景として連続するビジュアルを設計しました。
City constellation|都市の窓明かり
白鍵には、夜の都市に点在する窓明かりや星粒を表現。
異なる色彩や光の密度を組み合わせることで、街に息づく人々の存在や、静かな夜景の奥行きを描いています。
光の点を視覚的な目印として機能させることも視野に入れ、詩的な表現と演奏時の視認性を両立するデザインを目指しました。
City Light Trails|都市の導線
黒鍵には、都市を行き交う人や車の動きから着想を得た、光の軌跡を表現。
ブルーを基調とした夜の色彩に、点在する光やアクセントカラーを重ね、都市の躍動感と奥行きを生み出しています。
連続する黒鍵のリズムと、光の流れを呼応させることで、演奏中の指先の動きともつながる視覚表現を構想しました。
Design Integration|二つの光の融合
白鍵の「静」と黒鍵の「動」。
異なる二つの光を一台の鍵盤上に重ねることで、都市が持つ静けさと躍動感を同時に描き出しています。
単なる装飾にとどまらず、演奏者の身体感覚、ステージ照明、客席からの見え方までを考慮したデザインです。
Visuals
都市の夜景を構成する光の粒、色彩、軌跡を鍵盤全体へ展開。
白鍵と黒鍵で表現を切り替えながら、88鍵を横断する連続した都市風景を構成しました。
楽器本来の造形を活かし、暗色の筐体と色彩豊かな鍵盤のコントラストによって、視覚的な印象を引き立てています。
Results
都市の風景を、演奏のためのデザインへ。
都市夜景という抽象的な着想を、白鍵と黒鍵それぞれの役割に合わせた具体的なグラフィックへ展開しました。
視認性と表現性の両立、演奏面への干渉を避ける構造、着脱可能な施工方式など、デザインを実際の演奏環境へ適用するための条件も整理。
楽器の機能を尊重しながら、音楽と都市、人と人をつなぐ光の物語を視覚化するデザイン提案としてまとめました。
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